ISOの普及拡大を願う会(IFKK)
亀岡孝三郎 

(私のホームページはここをクリックして下さい。)

アクセスカウンター

あなたは アクセスカウンター 番目の訪問者です

私の主張

① コンサルタントは組織に短期の認証取得をお勧めするべきでない。(システム構築は少なくとも1年以上必要
② コンサルタントは初回から統合システムをお勧めするべきでない。(統合前に各3年の実績が必要
③ コンサルタントは自分の業務経験の無い業種の認証取得コンサルをするべきではない。
④ コンサルタントはマニュアルや手順書は自ら作成するべきではない。(サンプルを渡して組織で作成依頼)
⑤ コンサルタントは自ら内部監査をするべきではない。(やり方をご説明し、組織の自力で実施を依頼
⑥ コンサルタントはJAB認定の有力な認証機関の使用を組織に強力にお勧めすべきである。

⑦ 組織は先ず該当規格の項目別・要求事項の意図を完全に理解していただきたい。
⑧ 組織はマニュアルや手順書をコンサルタントに丸投げせず、自らの力で作成していただきたい。
⑨ 組織は内部監査のチェックリストは自ら作成し、システムの向上に対応して毎回その内容をレベルアップしていただきたい。
⑩ 組織は経営者・管理責任者も内部監査の対象としていただきたい。(但し、経営者の内部監査は利害関係者に依頼していただいて結構です
⑪ 組織の経営者は自らマネジメントレビューを実施し、そのフォローまで(指示・命令が実行されるまで)御自身の責任で行っていただきたい。
⑫ 組織の経営者は自社のマネジメントシステムの有効性(成果を生み出すこと)を自らの責任で高めていただきたい。

⑬ 審査員は自身の業務経験の無い業種では〔品質ISO〕の審査をすることは望ましくない。
⑭ 審査員は初回審査時は、事前準備として組織を訪問して組織の経営者に面談し、現場を見せていただき、組織の業容やシステムの問題点を調査しておくことが望ましい。
⑮ 審査員は初回審査時にはマニュアルを充分チェックし、表記間違いや不適合箇所をすべて指摘するべきである。
⑯ 審査員は初回審査時には全部門・全部署、全項目の適合性を審査するべきである。(省略は不可
⑰ 審査員は「改善の余地があります」「機能していません」「検討していただきたい」など抽象的な表現をしてはならない。どこが何故不適合なのか、組織が理解できるよう具体的に説明するべきである。
⑱ 審査員は不適合箇所をすべて指摘し終わってからしか、グッドポイントを通知してはならない。
⑲ 審査員は適合性を適切に審査することが有効性審査であることを忘れてはならない。

ISOの第3者認証制度ついて御質問や改善のための御意見を、出来る限り具体的に書き込んで送信して下さい。
(公序良俗に反する場合や、ISO制度以外の書き込みは除外させていただきます。そして、サイトオーナーの都合で予告なく消去させていただく場合がありますので、予め御了承下さい)

書き込みいただける方は下記の事項を御記入の上、御質問や御意見を投稿して下さい。

氏名(漢字でフルネームを入力下さい)
区分 □組織、□審査員、□コンサルタント、□その他
住所(所在地の府県名のみで結構ですので、入力して下さい)

コメントをご覧下さい。

25 件のコメント:

  1. 一時期、世間の脚光を浴びていた〔ISO〕も、最近は下火になり登録件数が減少しているとのことですが、これは〔ISO〕が企業にとって役に立たないということなのでしょうか。
    一般企業では〔ISO〕の認証を取得しても意味が無いということなのでしょうか。

    高橋一郎 組織 東京都 2011年3月28日

    返信削除
  2. 高橋一郎様
     今回は貴重な御意見をお寄せいただき有難うございました。
    登録件数が伸びないのは、大企業の認証取得が一巡してしまったことと、適切な運用を誤ったために効果の出なかった一部の事例が新たに取り組もうとされている会社を躊躇させているのではないかと推測されます。
     ということは、他の業種の真似した文書化や規格の意図していることを理解する間もない短期取得は、企業にとって役に立たない場合が多いということです。いくら良いクラブを購入しても、練習して腕を上げなければいいスコアーがでないということです。
     規格の要求事項を正確に適合させた仕組みを構築すれば、〔ISO〕は企業にとって必ず役立つ有効なものとなります
                      4月4日 亀岡孝三郎
     

    返信削除
  3. 山田一夫 組織 宮崎県
    私の会社は社員23人の建設会社ですが、今後地元の市役所・警察・消防署などの公共工事の請負をしたいと計画しています。そこで質問ですが、ISOの認証取得をしていると工事の入札で有利になると聞きましたが本当ですか? そして、ISOに取り組むとしても、認証を取得するには1年以上も掛かるのですか?

    返信削除
  4. 山田一夫さんへ
    川田俊夫 コンサルタント 大分県
    昨年10月に国土交通省は入札業者の事前評価の際「経営事項審査」の点数を〔品質ISO〕で5点、〔環境ISO〕で5点を加点評価するとホームページで公表しました。両方登録を受けている企業には合計10点が加算評価されます。なお、エコアクションやエコステージなどの簡易版の認証登録は加点の対象になっていません。 そして、認証登録までのシステム構築期間は貴社の取り組み方如何で大きく変動します。私がお手伝いした最低時間は、段ボール会社の〔環境ISO〕で延べ25時間お伺いしただけで認証取得されました。

    返信削除
  5. <文書化のお手伝い>
    栗山五郎 コンサルタント 大分県
    亀岡さんの④のご意見には私は反対です。小企業は文書化が苦手です。コンサルタントが作成してあげないと仕組み作りが不可能です。 小企業はISOを諦めよというのですか。ISOの普及拡大を願うという趣旨と全く矛盾していませんか?

    返信削除
  6. 栗山五郎さんへ
    今回は貴重な御意見をいただき有難うございました。 私自身も小企業では規定や手順書の作成が非常に難しいことを経験してきました。だからといって他人任せにしてしまうと、自分が何をしているか判らず、日常業務と掛け離れた二重体制になってしまいます。 私は、小企業ではシステム構築にたとえ2年・3年掛かっても自力で少しづつ進めるようお勧め致します。

    返信削除
  7. 亀岡さんへ
    柳田博文 審査員 岡山県
    私も栗山五郎さんの御意見に賛成です。マニュアルや手順書を誰が作成しようと全く関係ありません。要はマネジメントシステムが実質的に機能しているかどうかだけが問題です。例えば〔品質ISO〕では、顧客要求事項に適合した製品が一貫して提供出来る仕組みが確立されていれば、それで何ら問題がありません。従って、小企業では規格が要求している六つの“文書化された手順”も全て〔品質マニュアル〕に記載してあれば、それ以外の規定や手順書は一切作成する必要がありません。

    返信削除
  8. <審査員の専門性>
    関 正人 審査員 兵庫県
    私は⑬の亀岡さんの御意見に大反対です。ISOの基本はどのような業種でも同一です。審査員の力量さえあればどのような業種でも有効な審査は可能です。そして、組織がISOの要求事項の通り仕組みを構築していれば、ISOをどのように利用するかは組織自身の問題です。審査員は適合性を淡々と適切に審査すれば良いのであって、業務の中身まで踏み込むことは組織にとっても迷惑ではありませんか?

    返信削除
  9. 関 正人さんへ
    今回は御多忙のところを書き込みいただき有難うございました。 私も優秀な審査員の方を沢山見てきました。関さんのおっしゃる通り力量のある審査員は業種の専門性を超越して有効な審査を実施されています。 しかし、一部の審査員は、JAB分類39の専門性の範囲では適切な審査が困難な方もおられるのではないでしょうか。私は19011規格が望ましいとする専門性、即ち、業界特有の用語、プロセス及び製品の技術的特性、業界特有のプロセスや慣習ぐらいは理解した審査員が必要と考えています。 そして、昨年12月に発行された「マネジメントシステム認証懇談会」の報告では、審査員の力量として≪審査対象組織のビジネスモデルを理解していること≫を求めています。

    返信削除
  10. <内部監査の内容>
    川上信夫 組織 埼玉県
    当社は昨年7月に〔品質ISO〕の認証登録を受け、今年になって登録後第1回目の内部監査を実施しましたが、フォーマットに記載した内容が品質マニュアルの規定と整合しているかどうかチェックするだけに終わってしまいました。このようなレベルでも内部監査と言えるでしょうか。これでも良いでしょうか?

    返信削除
  11. 川上信夫さんへ
    近藤明人 審査員 兵庫県
    このような活動でも立派な内部監査です。不適合にはなりません。〔JIS Q 9001〕8.2.2で内部監査の目的を四つ挙げていますが、そのうちのa)の中の二つ≪この規格の要求事項に適合しているか≫≪組織が決めた要求事項に適合しているか≫に該当しています。 但し、もしどこかの部署で品質マニュアルの規定通りにフォーマットを運用していないところが発見されているにも拘わらず是正処置を実施していなければ、内部監査プロセスが有効に機能していないとして指摘させていただきます。

    返信削除
  12. 亀岡孝三郎2011年5月9日 13:32

    三者フォーラムでの議論について

    昨年10月に(株)シスウエイが事務局を務める「オムニ・コンサルティング・ネットワーク」で組織・審査員・コンサルタントによる「品質ISOの三者フォーラム」(全員参加型討論会)が開催され、私が司会・進行役をさせていただきました。この三者フォーラムでは、現在品質ISOの認証取得件数が下降傾向を示す中で、組織運営にとって〔ISO〕は本当に役立つものであることを再認識し、より効果的に活用するためにはどのように仕組みを構築すれば良いか、組織・審査員・コンサルタント役のパネラーからそれぞれ見解を述べていただき、来場者からも多くの質問や意見が寄せられました。その結果、結論として組織は理論的なベストの仕組みを作るのではなく、現状の実態に即した仕組みを構築するべきということでありましたが、〔ISO〕は大会社のように文章化や標準化が進んでいない小企業ほど効果的であることには、多くの出席者の共通認識でした。

    返信削除
  13. 能力実証型審査について

     最近JABが能力実証型審査ということを主張しているそうですが、これはどういう意味ですか。従来の審査とどのように違うのですか?

         5月29日 東京都 朝倉靖男 組織

    返信削除
  14. 朝倉靖男様 今回は投稿有難うございました。

    能力実証型審査とは
     従来の審査とそんなに大きく変わるわけではありません。ISOが「第3者認証制度」である以上、規格適合性を審査することが大前提であり、絶対的なものであると思います。従って能力実証型審査といっても、適合性審査の一つの側面であり、一つのやり方にすぎません。審査の中で、組織が自分のマネジメントシステムの能力を充分に実証し、審査員はそれを確認することが能力実証型審査となります。
                   2011年6月 亀岡孝三郎

    返信削除
  15. 法令違反の防止ついて

     私は組織が「データを改ざん」したり、会社ぐるみで「虚偽の活動をしていた場合は、審査員がそれを見つけ出すことは凡そ不可能と考えていました。
     ところが、先週ある研修機関の講師の先生が≪審査員が法令違反を発見するのは、直接的には非常に困難であるが、適切な審査活動によって企業の不適切な活動を控えさせる抑止力となるべき≫と説明されたことに深い感銘をを受けました。
     従って、今後の審査では最初の経営者面談で法令順守の姿勢をよく確認し、それが組織全体にどのように徹底され、その結果として法令順守の仕組みが本当に構築されているのか、各部門の現場審査で裏付けを取るよう、今まで以上に努力したいと思います。このように徹底的に法令違反を追求しようとする審査員の真摯な態度が、組織の違法活動を少しでも抑止する力となることを願っています。

          2011年8月11日 千葉県 審査員 草壁五郎

    返信削除
  16. 東電事故は防げたのか?

     〔JIS Q 14001〕では4.4.7の”緊急事態への準備及び対応”で、≪組織は潜在的な緊急事態及び事故に対してどのように対応するか手順を確立し、実施し、維持すること≫と規定されています。
     そこで、東京電力がもし〔環境ISO〕の認証を取得していたら、≪今回のような事故は防止出来たのではないか≫と主張されるISOの専門家が多くおれれると聞いております。
     しかし、私は「ISOはWhatを規定しているだけで、Howは組織が決めること」であると言われている通り、津波の予防対策の中身までISOは要求出来ないと思います。まして、「想定外のことを手順化することは論理的に不可能(対応を手順化した段階で自動的に想定内となるため)ではありませんか。
     従って、何事もISOに過剰な期待をすることは、反ってISOの信頼性を阻害することであり、ISOの関係者は『社会にもっとISOを正しく理解していただくよう』努力するべきであると痛感いたします。
     平成23年8月12日 京都府 コンサルタント 辻本敏郎

    返信削除
  17. 登録件数の総数について

     現在、〔環境ISO〕の登録件数は頭打ちながら、一方で「エコアクション」や「エコステージ」などの簡易版は着実に増加しているとのことですが、本当ですか?
     これらを含めた全体の環境マネジメントシステムの登録件数の推移を表した統計資料はありませんか?

            8月13日 奈良県 組織 小山純子

    返信削除
  18. 草壁五郎さんへ

    草壁さんのコメントを読ませていただき、非常にうれしく思いました。
     私も審査員は警察官やGメンではないので、組織の意識的な法令違反を発見することはあり得ないと考えています。しかし、だからといって「審査員がこの件は関係ない」とか最初から「逃げてしまう」ことは絶対にいけないと思います。
     審査では、組織の説明を鵜呑みにするのではなく必ずその裏付けを取ったり、他のデータを参照したりして、法令違反を発見するよう最大限の努力をすべきと思っています。

      平成23年8月14日 岐阜県 審査員 山之内 弘

     

    返信削除
  19. 東電事故はISOも防げない

     私も辻本敏郎さんの御意見に賛成です。〔ISO〕は組織が管理できる、そして影響を与える可能性のある範囲が対象であり、予測できないことまで対応することは不可能と思います。
     ただ、組織としては過去の事例や他国の状況などを徹底的に調査・研究し、想定外の範囲を小さくするよう最大限の努力をしなければならないと考えます。
              2011年8月27日 亀岡孝三郎

    返信削除
  20. 小山純子さんへ
    環境マネジメントシステム登録は全体として伸びています。
     私も〔環境ISO〕とエコアクション・エコステ-ジなどの簡易版を含めた全体としての環境マネジメントシステムの登録総数の推移をネットで調べてみましたが、見当たりませんでした。しかし、ネットで検索した限りでは、エコアクションもエコステ-ジも登録企業が着実に増加しているようです。一方〔環境ISO〕も統計に出てこない非JAB系認証機関による登録が確実に増加しているそうですので、日本における環境マネジトシステムの普及拡大は進んでいるものと推測されます。 2011年9月 兵庫県 コンサルタント 山本二郎

    返信削除
  21. 審査員は不足しているのですか?
     最近、認証機関の間で審査員の争奪戦が行われていると聞きましたが本当でしょうか。
    私は今年にJRCAの「審査員補」の資格を取得しましたが、どのようにすれば認証機関で審査することが出来るのでしょうか。
                      2012年3月30日 高知県 コンサルタント 匿名希望

    返信削除
    返信
    1. 優秀な審査員或いは不足している専門性を保有する審査員が求められているのは事実のようです。認証機関の規格である〔JIS Q 17021〕が改訂されて以降、組織の事業分野についてより深い知識を審査員が要求されるようになったからです。
       認証機関で審査するには、先ず認証機関に直接アプローチして、試験・面接などを経て採用していただくことです。そして、所定の研修に合格すれば審査員として審査業務を実施することが可能です。
        2012年4月10日 山口県 審査員

      削除
  22. 従業員30名の印刷会社です。ISOは手間ばかりかかって、あまり効果が無いと聞きましたが本当でしょうか? 品質ISOを認証取得すれば、不良やクレームは減少するのでしょうか?
     2012年 6月2日 兵庫県

    返信削除
    返信
    1. ISOの効果がないというのは誤りです。システムの構築の仕方が適切でないからです。規格の要求事項をよく理解して、自社に適した仕組みを作れば、必ず成果が表れます。
      特に目標管理、製造プロセスの妥当性確認、プロセスの監視・測定、是正処置・予防処置などです。
      そして、一度認証取得すればもう手間はかかりません。同じことを繰り返し実施すればよいからです。 2012年10月                             大阪府 コンサルタント

      削除
  23. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

    返信削除